日本各地からヤマネ保護についての相談を受けた場合、できるだけ対応しています。
=長野県軽井沢町での保護=
2021年初夏 軽井沢町の別荘オーナーの方から「戸袋にヤマネ親子がいて、こちらが慌て
ると、母は逃亡し、仔が残ってしまった」との相談を受けました。このような場合は、人
がすぐに保護するのではなく、まず、母獣が仔の世話をすることが大事なので、段ボール
箱に幼獣=仔を入れ、温かくし、母獣が幼獣をとりにくるようにして下さいと伝えました
。
幼獣は、母獣から何らかのハプニングで離されても数日間は、大丈夫です。ただ、それ
を過ぎると危険となるので、人の世話が必要となります。それで、待って、数日後、万一
、幼獣がいた場合、授乳する準備道具をもって、軽井沢町教育委員会方と共に箱を観にい
きました。幼獣はいなく母獣が幼獣をもっていったことが確認されました。残っていたの
は、巣材だけでした。ほっとしました。戸袋にはキツツキが空けたと思われる穴がありま
した。そこから母ヤマネが外界へ出入りしたことが推測されました。今頃は、軽井沢の森
で元気に過ごしていることでしょう。
*写真は、ヤマネの親子が使っていた巣材