ニホンヤマネ -野生動物の保全と環境教育-(東京大学出版会)
天然記念物ニホンヤマネ――かれらはどのような動物なのか。冬眠、繁殖、育児などの生態を詳述し、森に暮らすヤマネたちの保全や環境教育のさまざまな取り組みについて紹介する。永年にわたりヤマネたちと真摯に向き合ってきた「ヤマネ博士」の集大成!
内容紹介
ノチイゴを食べるヤマネ。栃木の森で野イチゴをうまそうに食べていました。
子どもたちと造ったヤマネの飼育観察小屋。セメントの材料の砂利は、川からみんなで運びました。
初夏の八ヶ岳山麓。ヤマネはピンク色のサラサドウダンツツジの蜜をうまそうに食べる。
ニホンヤマネは、日本列島で9つの遺伝子の地理的グループをもつ古い哺乳類。
ヤマネは、森の妖精です。ヤマネを守ることは、森を守り、みんなを守る。
メッセージ
ヤマネの不思議を本のページをめくるように書いた本です。
日本特産のニホンヤマネの故郷がヨーロッパである不思議。
約6ヶ月も何も食べずに眠り続けられる冬眠の不思議。
木をスケーターのようにするするとすべるように移動できる不思議。
森の果実や昆虫を食べる行動のたくましさ。
暗い木の上でコミュニケーションをしている見事さ。
ヤマネを守るために人々が発するコラボレーションの力。
ヤマネが人々に与える癒しと自然保護への想い。
ページをめくっていく読者にそんな事を感じていただければ幸いです。
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